「キットカット」の名前の由来には、諸説ありますが、そのうちの一説をご紹介します。

1835年、ウエハースをチョコレートで包んだ「チョコレートクリスプ」をイギリスのロントリー社が発売しました。「お弁当と一緒に、職場にもっていけるチョコレートバーを作ってはどうか」という、ロントリー社の工場で働く男性の提案から、「キットカット」の元となる4フィンガー（バーが4本連なった形状）の製品が生まれました。

「チョコレートクリスプ」はイギリスで大ヒットとなりましたが、製品名が少し長いことを懸念したロントリー社は、1937年に「KITKAT（キットカット）」というブランド名を付けました。18世紀イギリスには「Kit Kat Club」という政治社交クラブがあり、この「キットカットクラブ」の天井が低く壁に横長の挿絵しか掛けることができなかったことから、横長の絵画のことを「キットカット型」と呼んでいたことに由来しています。

この名前は、商品が単なるスナックではなく、特別な瞬間を楽しむための洗練された選択肢であることを伝えるために使われたと言われています。

参考：キットカット・ヒストリー